2019年こそJGC&SFC修行をすべき理由とは?

ちゅうすけ
う=ん、今年の目標は何しようかな~
ネズ子
いっそJGC修行にしたら?今年は狙い目よ!

上級会員として優遇されるJGCやSFC。近年会員数が著しく増加しているという話があります。ご存知ですか?そんなJGCやSFC会員になるための修行の道が険しくなっていることを。今日は2019年にJGCや&SFC会員に修行をすべき理由をしっかり検証して見ます。

日本のエアラインだけの特別優遇措置JGC&SFC会員の魅力

LCCを除く世界中の航空会社では、上級顧客向けに特別なサービスを提供しています。
ファーストクラスを利用する顧客には、最優先の専用手続き窓口を用意し、ほとんど待ち時間0で手続きができます。
また、飛行機の出発までもファーストクラス用のラウンジを設け、シャンパンや軽食などでおもてなしを行います。
ビジネスクラス利用者にもファーストクラスほどではないにしても、専用窓口を用意し、ビジネスクラスラウンジではアルコール飲料や軽食などを提供します。
一般的にこうしたサービスは、ファーストクラスやビジネスクラスを利用する顧客に向けたものですが、上級会員に対しても同様のサービスを提供するのです。
JALやANAでは年間100回以上の搭乗や10万FOPを獲得した顧客にはファーストクラス利用者同等のサービスが提供される「ダイヤモンドステイタス」が付与されます。
また、同じくビジネスクラス利用者と同等のサービスが提供される「サファイヤステイタス(JAL)やプラチナステイタス(ANA)があります。
サファイヤステイタスやプラチナステイタスを得るには、50回以上の搭乗(JALのみ)か、5万FOP(JAL)や5万PP(ANA)の獲得が必要です。

ANAの上級会員制度とSFC(Super Flyers Card)のキホン

2018年4月3日

サファイヤステイタスやプラチナステイタスを得ると、エコノミークラス利用時にもビジネスクラス同等のサービスが提供されます。
具体的には、「ビジネスクラスの搭乗手続き窓口」や「ビジネスクラス向けのサクララウンジ(JAL)やANAラウンジ」が利用できることです。これにより飛行機に搭乗する際の待ち時間が格段に短縮されると共に、待合時間もロビーなどではなく、快適なラウンジで過ごせることになるのです。

まさに、飛行機に搭乗する座席以外は、ビジネスクラス同等のサービスを享受できるのです。

一般的にこのステイタスは1年間限りのものです。正確には50000ポイントに達した数日後から同じ年の12月までは事前サービス期間と翌年の1月~12月までなので最大2年近くですね、
ただ翌々年はステイタスはなくなってしまいます。サービスが受けられなくなります。ただし、日本の航空会社(JALとANA)は世界でも類を見ない制度を導入しています。
それは、サファイヤorプラチナステイタスの期間中に、上級会員組織(JAL:JGC、ANA:SFC)に入会すれば、クレジットカードの年会費を払って継続する限り、(今のところ)永続的に上級会員ステイタスを維持し続けられるという仕組です。

JALとANAの上級会員(JGC・SFC)は、「家族会員・永年継続」の世界最強の優れた制度

2018年3月28日

ハードルが上がり続ける上級会員への道

上級会員になるためには、JALは50,000FOP、ANAは50,000PPが必要です。JALとANAでFOPとPPと名称さえ異なりますが、実質的には同じです。ただし、JALとANAはライバル会社なのでJALで貯めたFOPとANAで貯めるPPに互換性はありません。どちらかに一本化して貯めるのが効果的です。
そしてこのFOPやPP(以下ポイント)を、ステイタスが付与される50,000ポイント貯めるにはどうすればよいでしょうか?
①出張や帰省などで自然に貯める
②ポイントをためるためにあえて飛行機に搭乗する。
2種類の貯め方があります。

頻繁に出張する人は①で自然にポイントが貯まります。
しかし、羽田-伊丹間を普通運賃で利用すると960ポイントです。47回の搭乗(23往復半)が必要です。海外旅行で貯めるにしても日本-ハワイ間は3,082ポイントです。15回の搭乗が必要です。
よほどの出張族や旅行好きでも相当困難な回数ですよね。
逆に、JALやANAは、毎週のように飛行機に搭乗してくれる顧客や、しょっちゅう海外旅行に行くセレブのために、こういった制度を設けているので、困難なのは当然ですよね。

しかし、そうした出張がなくとも、自腹で効率よく飛行機に乗って上級会員を目指すことを「修行」と言います。
修行は、飛行機に搭乗してポイントを貯めることが目的です。そのため、いかに安い運賃でポイントが沢山もらえるルートに搭乗することが修行僧のミッションになります。
そこでよく利用されるのが、「羽田-那覇を上級クラスで往復するルート」です。

ポイントは基本的には飛行距離に応じて付与されます。そのため、日本でも最長距離に近い、羽田-那覇の便が修行で多く利用されます。
ANAでは那覇-札幌など羽田路線より長いルートもありますが、小型機で予約が難しかったり値段も高かったりするため、修行のメインとしてはやや使いにくいです。
なお、羽田-那覇便ではファーストクラス(JAL)やプレミアムクラス(ANA)など上級クラスのシートがよく利用されます。上級クラスのシートは値段も上がりますが、その分付与されるポイントも増えますし、なによりアルコールや機内食が提供されるなど、修行と中身が断然に快適になるからです。
そんなわけで国内線の修行に関しては「羽田-那覇を上級クラス利用」が定番となっているのです。

ANAでは定番の羽田-那覇便の値上げが進んでいる

こうした理由から、羽田-那覇便は修行僧に利用されています。しかし近年、急速に値上げが進んでいます。
最大の原因は今年4月からのプレミアムクラス全般の大幅値上げです。
2月以降のANAの運賃表はこちらに掲載があります。
修行に利用される羽田-那覇 ANA Super Value Premium28(片道2860ポイント)の運賃です。
2月1日から28日分は34,800円から38,500円。
3月1日から30日分は34,800円から43,200円です。

34,800円で2860ポイント貯まります。50000ポイント貯めるには18搭乗(9往復)必要なので62万6400円必要ですね。

一方で、8,600円の運賃もありますね。75日前のANA Super Value75(1476ポイント)です。このチケットは、座席も普通席でさらに事前割引運賃のため、ANA Super Value Premium28よりも付与ポイントが少ないので、34搭乗(17往復)必要です。ただ運賃も安いので50000ポイント貯めるのに必要な運賃は29万2400円です。
さて、この場合は、片道をANA Super Value75で、帰り道をANA Super Value Premium28とする場合、12往復です。この場合、52万800円です。プレミアムクラスの快適性も味わいながらコストも意識するとこうなりますね。

以前はPP単価=10円以下(修行予算=50万円)を目指すべきとされていました。2019年1月現在は、PP単価=12円以下(修行予算=60万円)を見込んでおいたほうがいいと思います。
このほか、SFC修行の変更点はこちらの記事をご覧ください。

2018年4月よりANAプレミアムクラスが大幅値上げ!修行僧ピンチ!

2018年4月11日

JALは、未だに神価格だけどチケット予約が極めて困難

一方で、JALでは、未だにファーストクラスでも運賃が21,290円など、極めて廉価に販売されています。ただし、JALは設定路線が少ないということもあり、予約が極めて困難です。間違いなく今後の値上げや予約可能クラスの見直しなどが行われると思われます。
また、JALでは往復ファーストクラスは予約等も非常に困難です。そのため、片道はファーストクラス、片道がクラスJや普通席と言ったケースが王道となっています。

海外発券?国際線修行?

飛行機修行には2種類あります。今説明しているJGCやSFC会員を目指すためのJGCorSFC修行。そして、もう一つは、さらに上のファーストクラス相当のダイヤモンドステイタスを維持するためのダイヤモンド修行です。
JGC修行やSFC修行は、それぞれ生涯に1度しか行う必要がありません。修行によりサファイヤ(JAL)やSFC(ANA)ステイタスに到達し、JGC会員やSFC会員になれば、その後は飛行機に搭乗しなくともステイタスを維持できるからです。

一方で、最上級ステイタスであるダイヤモンドステイタスは異なります。ダイヤモンドステイタスは最長2年で期間が切れてしまいます。そのため、ダイヤモンドステイタスを維持するためには、定期的に飛行機に搭乗し、実績を積み重ねていく必要があるのです。
JGCやSFC修行は、飛行機初心者が最初のステイタスを獲得する単にチャレンジする修行ですが、ダイヤモンド修行は、ステイタスを持っている上級者がステイタスを保持するために行うものです。

ダイヤモンドステイタスを所持している人は、飛行機の乗るベテランです。そのため単純な羽田-沖縄往復以外にも、外国人を想定して販売されているチケットを利用する「海外発券」や、国際線修行など様々なテクニックを駆使します。
「安い」「修行」などで検索するとそういった情報も検索することができますが、もし初心者ならば、慎重に検討しましょう。海外発券では、日本在住の人では搭乗できないチケットだったり、通常のタッチ&ゴーが利用できず、搭乗窓口で発券が必要なものなど、初心者には難しいケースもあります。
私自身も利用しますが、手探りで常に自己責任。そのため、初心者のSFC修行やJGC修行ではあまりお勧めしません。ANA Super Value Premium28やJALの特便21は、航空会社が日本人向けに正規に販売されているものなのでスムーズに登場できますし、万一の天候悪化や欠航等のトラブル対処も安心です。

劣化する上級会員向けサービス

一方で、近年上級会員向けのサービス低下の声が聞かれます。わかりやすいのはラウンジの混雑です。
SFC会員やJGC会員は一度入会すると生涯にわたって維持できるということで、会員数は増える一方です。また修行などにより以前よりも入会のハードルが下がり、会員の質も低下したとの声も聞こえます。
実際にどうでしょうか?
確かにサクララウンジやANAラウンジは混雑しています。しかしダイヤモンドプレミアラウンジなど、ダイヤモンド会員向けのラウンジも混雑がひどいです。
一方で、カードラウンジは一昔前から大きな変貌を遂げています。とはいえその分新しくて快適なカードラウンジは混雑がサクララウンジ以上に激しく感じます。
上級会員向けサービスが劣化というよりも飛行機全般の利用者数が増えて、空港全体のキャパシティがかなり厳しい状況になっていると予測されます。

ただし、ANAのSFC会員向けに提供されている国際線の「プレミアムエコノミーへの無償アップグレード」ですが、現在はほぼアップグレード不可能になっています。
これは、従来は、搭乗チェックイン時にプレミアムエコノミーに空席があれば、SFC会員を対象にアップグレードするというサービスでした。しかし今は、プレミアムエコノミー座席は、オークション制度導入や特典航空券への開放などで空席が非常に少なくなっています。さらに、搭乗チェックイン時に空席があっても、ダイヤモンドステイタスやプラチナステイタスが優先され、SFC会員では無償アップグレードされないという状況が昨今続いているとのこと。
これまで無償で上級会員向けに提供されていたサービスが、有償で提供されるようにシフトしてきたことは近年の変化ともいえるでしょう。

SFC制度が徐々に改悪中?今後の戦略と、今すべき事を占う。

2018年5月3日

そういった点では、「以前に比べると上級会員のサービスレベルが低下している」という現実はある一方で、多少混雑することはあっても「ラウンジの利用や専用搭乗窓口」などのメリットは引き続き健在であることに変わりはありません。

2020年に向けて高まるJGC&SFC会員の価値

JGCやSFC取得費用は50万円~60万円と高額です。さらにJGCやSFC会員になった場合クレジットカードの年会費が維持費として必要です。会員本人1人の場合は15,000円程度。夫婦で会員になると30,000円です。
30年間上級会員になると、イニシャルコスト(修行費用)とランニングコスト(クレジットカードの年会費)を合わせると、100万円~150万円(夫婦二人)必要だということになります。
これだけの価値があるのでしょうか?

格差社会の海外で感じるステイタスのメリット

日本の航空会社では、あからさまなステイタスの差を感じることはあまりありません。しかし海外の空港では、「安いチケットの客は待たせとけ」という意識を感じます。

また、移民や出稼ぎ労働者など様々な人がエコノミー向けの搭乗手続きで長い列を作っている中、上級ステイタスを持っているとあっという間に手続きが終えることができます。
空港内の待合室でもメリットを感じます。日本の羽田空港や成田空港と同じ感覚でいると、海外の空港では、フードコートもなく、座席も固い椅子席のみ。搭乗待ち時間が苦痛です。さらに日本とは治安の面からも安心感が違います。
こうした海外旅行の機会が年に1度でもあるならば、数万円のメリットは十分に感じることができるのが現実です。

拡張が続く羽田空港と成田空港が迎える危機

羽田空港と成田空港は客数が右肩上がりです。そして今も拡張を続けています。
今後羽田空港では、飛行経路の見直しや滑走路の効率的な利用によって、発着回数を大幅に増やしていく方針とのこと。さらに成田空港でも、埋没の危機感からかLCCの増加や、運用の見直しによって、さらに発着枠を増やしていこうと考えています。
そのほか、インバウンド需要にも支えられ、千歳空港など、日本中の空港がキャパシティオーバーとなっている現実があります。
今後も成田空港へのA380導入や、中距離路線の開設などが続くと、航空需要は引き続き増加していくと見込まれています。
自然と混雑もそれに従って伸びていくことが容易に想定できます。

JGC&SFC会員に向いているのはこんな人!

そこで、JGC会員やSFC会員になるべき人はどんな人でしょうか?まとめてみました。

ビジネスや帰省で定期的に飛行機に搭乗する。

言わずもがな。定期的に飛行機に乗るならば必ず取得しておくことをお勧めします。ラウンジの利用など快適性が上がることももちろんですが、急な欠航時等では、専用窓口や専用電話が大活躍です。イレギュラー時の対応では、上級会員が優先されるため、絶対に持っておくべきでしょう。

子連れ客

子連れ客は、上級会員の恩恵がとてもありがたいです。子供はたいてい待ち時間が苦手。そのためあっという間に待ち時間が短くて済む搭乗手続きや保安検査はマジで神です。
またラウンジも非常に便利。

子連れ客の利便性についてはこちらの記事に記載しましたのでご覧ください。

子連れ海外旅行で大活躍するJGC会員のメリット12個を全部解説

2018年5月26日

旅行好き夫婦

今でこそ、子供がいる私だが、子供がいない夫婦二人の時にJGCやSFC会員だったらどんなに楽だっただろうと考える。子供がいないと自然と強行日程を組むことが多い。空港では走り回って、搭乗待合スペースで寝て・・・・と。
優先手続きができたり、ラウンジが利用できるだけで、どれだけ旅行が快適になっただろうか。国内外問わず旅行好き夫婦ならば必ずやメリットがあると断言できます。
特に子供が生まれると、「修行すること」がものすごく大きなハードルになります。そのため、DINKSはもちろん、将来的にお子さんが欲しい夫婦、そして子どもがグローバルに育ってほしい人には、上級会員をお勧めします。

熟年でもシングルでも

修行をしていると年配の方に出会うことが驚くほど多い。鉄道好きが興じて飛行機好きになったとか、若いころ飛行機に乗った思い出を再現するとか。共通しているのは修行自体に意味を見出していること。
修行と言いつつも、今の修行は驚くほど快適です。飛行機ではおいしい機内食やアルコールを楽しんで、旅行先では名物料理を食べて・・・と。

結局飛行機に年に1度以上乗るならば

ということで、要するに飛行機に年に1度以上搭乗する方は、ほぼ100%修行の恩恵が受けられるといっていいでしょう。
ただしたった一つ条件があります。それは「修行に50万、維持費に1.5万/年」が負担できるということ。

まとめ 今こそ最後のチャンスかも

今後の飛行機の囲い込み戦略として、SFCやJGCなど永年で上級会員を維持できる制度は、今後高齢化社会でリタイア層にも積極的に飛行機に乗ってもらいたい航空会社の戦略としてはそうそう簡単にシフトしないでしょう。
専用の窓口とかラウンジと言っても1人あたりにするとコストはそれほどかからないので。
一方で、混雑時間にはSFCやJGC会員のラウンジ利用制限や、そもそもJGCやSFCへのハードルを上げるという戦略をとってくる可能性は十分にあります。

今現在は、やや値上がりしたとはいえ、非常にJGCやSFCになりやすい状況です。今後空港の混雑等も激しくなっていく中では、ぜひ今のうちに上級会員になることをお勧めします。
2019年こそ、JGCやSFC会員になって快適な空の旅を楽しみましょう!

修行の第一歩は、JALカードとANAカード発行から

修行を始めるのにまず必要なのは、JALカードとANAカードです。
サファイヤステイタスやプラチナステイタス期間中に、JGC会員やSFC会員に申し込むと生涯にわたって上級会員サービスが受けられると記載しましたが、このJGC会員やSFC会員になるためには、まさにJALカードやANAカードが必要となります。

数多くあるカードの中からJALカードの選び方はこちらの記事をご覧ください。

【意外な結末】一番お得なJALカードは実はこれだった!【2019年版】

2018年12月20日

ANAカードの場合は、リボ登録とweb明細で年会費が劇的に安くできるANA VISAカード一択です。

ステイタス好きならホテルのゴールドステイタスも

なお、航空会社だけでなくホテルチェーンでもステイタスの付与を行っています。
航空会社と同じく宿泊数を元にステイタスが与えられるのですが、世界最大級のホテルチェーンであるマリオット&SPGグループは、提携のクレジットカードを発行するだけで、すぐにゴールドエリートステイタスが付与されます。
詳細はこちらの記事をご覧ください。

【実録】2020年もSPGアメックスで得られる「ボンベイゴールド」は海外でアップグレード続出。未だ魅力一杯だった体験談

2018年12月12日

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