2019年SFC修行に最適なANAカードは?【徹底比較】

ちゅうすけ
今年SFC修行にチャレンジするんやけど、どのカードを作ればいいのかにゃ?
ネズ子
コスト重視ならANA VISAゴールド、マイル重視ならANAアメックスゴールドで決まりよ!

ANAの上級会員組織のSFC会員になるためには、飛行機にたくさん搭乗する必要があります。もう1つ大切なことはSFC会員になるには、ANAカードが必要です。ただANAカードだけでも何種類もあり選ぶのが大変です。
実は選び方は簡単、コスト重視なのか、マイル重視なのかで自然とカードが決まります。今日はSFC修行を行うためのベストなANAカード選びを徹底比較します。

SFC修行とは

ANAの上級会員組織であるSFC。SFCに入会すると、エコノミークラスの利用でもビジネスクラスラウンジが利用できたり、専用搭乗手続きが利用できたりとメリットがいっぱいです。


一方で、簡単にSFCには入会できません。ANAから優良顧客として認められる必要があります。優良顧客として認められる手段はたった一つ。年間に何度もANA便に搭乗することです。
このSFC会員になるためにANAの飛行機に何度も搭乗する行為をSFC修行と言いいます。

SFC修行にANAカードが必須なわけ

SFC会員になる資格は「一定以上ANA便に搭乗し、SFC会員機能が付帯したクレジットカードを発行する」ことです。
一定以上とは、具体的にANA便に搭乗すると搭乗距離やクラスによってプレミアムポイント(PP)が付与されます。30000PPが貯まると「ブロンズステイタス」が、50000PPに到達すると、「プラチナステイタス」が付与され、自動的にANAから「プラチナステイタスカード」などが送られてきます。
ただし、これは翌年までの期限付き。翌年も50000PPに到達しないと翌々年に消滅してしまいます。

これを回避する技が一つ。それがプラチナステイタス期間中に、上級会員専用のクレジットカード「Super Flyers Card」を申込むこと。
この「Super Flyers Card」が発行されると、毎年年会費を払い続けるだけで、プラチナステイタスとほぼ同等のサービスをANAから受け続けることができるのです。
SFC修行は、プラチナステイタスを得るためではなく、「SFC会員になること」が目的です。
逆に、プラチナステイタス期間中にSFCカードを発行できないと、修行する意味はありません。

しかし、このSFCはクレジットカードなので、クレジットカード会社所定の審査があります。この審査には、ANAにどれだけ搭乗したかは考慮されません。クレジットカード会社によって勤務先や年収、過去の支払い状況などによって発行可否が決まりますが、審査基準は公表されません。
「せっかく大金をかけて、SFC修行としてANA便に多数搭乗して十分な実績でプラチナステイタスになったのに、クレジットカードが発行できず、ステイタスが翌年で消滅してしまう」いう最悪の事態を避ける必要があります。
そのためには大切なことは。「ANAカードを発行してからSFC修行に臨む」こと。


(はやる気持ちを抑えまずはカード発行を)

基本的にSFCカードは、同種のANAカード(ANA VISA→ANA SFC VISA)で申請があった場合は、「無審査」でカードの「切り替え」ができます。そのため、SFCに切り替え可能なANAカードを持っていれば、修行後にSFCカードが発行できないという最悪の事態を避けることができるのです。
そのため、SFC修行に先立ち、ANAカードを発行することは必須の条件となっています。
もし、ここでANAカードが発行できない場合、後日信用状態が改善して発行できる可能性も多少はありますがリスクが高まります。ただし、VISAやMasterを発行する三井住友カードの審査に落ちた場合でもANA JCBカードやANAアメックスカードは審査主体が異なりますので、審査に通過する可能性がありますので、そちらに申し込むという手段も残されています。
それでも、ANAカードが発行できない場合は、修行自体をあきらめましょう。JALカードは審査会社が異なるので、発行できる可能性があります。ただ、ANAカードが発行できない理由が何か知ることはできないので、理由によってはJALカードも発行見送りになうかもしれませんね。過去に延滞をして解約されたとか、クレジットカードの発行が続いているという場合は注意が必要かもしれません。

限られているSFCに切り替え可能なカード

SFCに切り替えが可能なカードは、SFCと同種のカードです。(詳細はこちらの公式ページ
具体的には
一般カード(JCB,VISA,Master)
ゴールド(JCB,VISA,Master)
ダイナース
アメックスゴールド
プレミアムカード(JCB,VISA,ダイナース,アメックス)
は、同等のSFCカードがあります。


逆に言うと、上記に切り替え可能なカード以外のカードは、SFCカードを発行する際に「新規申し込み」となってしまいます。

切り替えできないカードをもっているとどうなるでしょうか?
ANAwebに切り替えについて詳しく記載しています。

すでにANAカードを所持していても、「ANA VISA Suica」「ANA To Me CARD PASMO JCB」「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO」だと、SFCへの切り替えができません。
同じ国際ブランドでも「新規申し込み」となり、審査が必要です。
また、ANAアメックスからANAアメックスゴールドも、一般カードからゴールドカードへの変更で審査が必要だと思われます。
ワイドカード各種はSFCカードがありませんので、下位の一般カードへの切り替えかゴールドカードへの上位クラス切り替えとなります。ゴールドカードは審査が必要となりますね。

ということで、SFC会員を目指す位には、
一般カード、ゴールド、ダイナース、アメックスゴールド、プレミアムカードのどれかを発行していく必要があります。

SFC修行におけるカードの選び方

SFC修行を行う際に、最適なカードを検討したいと思います。
「一般的に最適なカード」と、「SFC修行中に最適なカード」は異なります。
その理由は、SFC修行は、短期間のうちに

・ANAの飛行機に多数回搭乗する
・ANAで多額の決済を行う

と言う、1年間に限ってですが特殊な事情があるからです。
そのため、通常お得だといわれるクレジットカードとは全く異なる尺度でカードを検討する必要があります。

SFC修行は「ゴールドカード」がベストな選択

ゴールドカードは、一般カードと比べて、年会費は高いものの、保険サービスが充実して、還元率が高いなどのメリットがあります。


ゴールドカードとSFC修行の具体的なメリットを見てみましょう

ゴールドカードはハードルと年会費が高い

一般カードと比べた時、ゴールドカードの唯一のデメリットは年会費が高い事です。
一般カードでは2160円~の年会費ですが、ゴールドカードでは、15,120円~と格段に年会費が高くなります。しかしその一方でサービスは充実します。

空港ラウンジが利用できる

ゴールドカードを所持していると、空港のラウンジが利用できます。ただし、これはSFC会員になると利用できる航空会社ラウンジ「ANAラウンジ」とは別物の「カードラウンジ」です。
ゴールドカードを所持していれば利用できるため混雑しており、また、ANAラウンジと違いアルコールも提供されません。しかし近年カードラウンジの進化は驚くほど。実際にANA便が利用している第2ターミナルのカードラウンジ「パワーラウンジ」では、一部ANAラウンジをしのぐクオリティです。

ANAラウンジをも超える「羽田空港第2Tのパワーラウンジ」の凄さと弱点

2018年5月18日

飛行機に乗る機会が多い修行中には、カードラウンジが無料で利用できるのは大きなメリットです。ただし、ANAカードでなくても、他社のゴールドカードを持って入れば、ラウンジの利用は可能です。

積算率が高い

SFC修行で飛行機に搭乗すると、ステイタスに影響する「PP(プレミアムポイント)」と、特典航空券などに移行できる「マイル」の2つのポイントが貯まります。
PPは、どのクレジットカードでも付与率は変わらないのですが、マイルに関しては、一般カードとゴールドカードでは付与率に差があります。詳細は公式サイトのこちらで計算可能

種別 割増付与率
一般 10%
ゴールド 25%
プレミアム 50%

例えば羽田-那覇のプレミアムクラス株主優待運賃で利用した場合、1回あたり200マイル近く違います。修行トータルで得られるマイル数もゴールドカードだと3,312マイル多くなります。さすがプレミアムクラスは50%なのでかなり多くなります

スカイコインへの移行が有利

貯まったマイルの使い方として一番お得なのは、特典航空券と交換して海外旅行に行くことです。ただし特典航空券は積算運賃ではないため、マイルをそのまま特典航空券と交換して搭乗しても、PPは貯まりません。
しかしANAの航空券購入に充当できる「スカイコイン」に移行して「スカイコインを使って」購入したチケットで搭乗すると、PPが貯まります。
そこでマイルをスカイコインに移行して修行費用をねん出するという方法も多く取られています。

スカイコインへの移行レートは、所持するステイタスや、クレジットカード種別によって異なります。
通常だと最大1.2倍の移行レートですが、一般カードでは1.5倍、ゴールドカードだと最大1.6倍のレートです。残念ながらプレミアムカードでもゴールドと同じ1.6倍です。
スカイコインに移行して修行を考える場合は、ゴールドカードを所有しているとお得ですよ。
なお、修行が半ばを超える30,000PPに到達すると、ブロンズステイタスを所持するため1.7倍が適用となります。

利用金額に対する還元率が高い!

ANAカードでは一般カードとゴールドカードで還元率に差があります。一般的なクレジットカードの還元率は0.5%~1%が主流です。
ANAカードも一般カードの還元率は0.5%です。1%にあげるには移行手数料(5400円~)が必要です。ゴールドカードでは、いずれも1%以上の還元率があります。これを考慮すると年会費の差がグッと縮まります。

さらに、ANAのwebサイトで購入するとANAマイルプラスという制度によりさらに1%が上乗せされます。
SFC修行ではANA便へのマイル積算運賃での搭乗が必要です。マイルでの特典航空券などは含みません。基本的には航空券を購入する必要があるので、修行をする多くの場合では、ANAのwebサイトで購入します。
ANA利用が多い1年間となりますので、還元率が非常に大きく影響してきます

一般的な2019年のSFC修行では、50万円以上の航空券の購入が必要となります。
一般カードではマイルプラス合わせて1.5%還元となり、7500マイルが貯まります。ゴールドカードでは2%還元で10,000マイル。VISAプレミアムでは2.5%還元で12,500マイルが貯まる計算ですね。

保険が充実!

ゴールドカードでは、海外旅行保険が充実しています。公式ページはこちら

ただし、「国内旅行保険は公共交通機関に搭乗時の事故のみ補償」というのがほとんど。電車やバス、飛行機に乗車中の事故が想定されているようですが、実際使うケースはほとんどありません。
そういった意味では、修行において保険の充実は、それほど大きな意味はありません。
しかしたった1つ例外があります。それはANA VISA ワイドゴールドに付帯する「国内線遅延特約」です。
これは国内線の飛行機が4時間以上遅延した場合に食事代が保障されるというもの。もし、夏の沖縄などで修行を考える場合は該当するケースも結構ありそう。実際に私も冬季の北海道修行で利用して、1万円までの食事が補填されるうれしいケースがありました!

プレミアムカードはオーバースペック

さて、修行においては、ゴールドカードのほうがお得感が高いというのはご理解いただけたかと思います。ここでプレミアムカードのメリットをお伝えします。


まず、マイル積算率や還元率が高いということ。一般カードに比べゴールドカードは、1.5倍から2倍くらいの還元率がありますが、プレミアムカードでは、これが2~3倍になります。
さらに、ANAプレミアムカードだけの特例として、「国内線利用時にANAラウンジが利用可能」なこと。
しかし、これらのメリットに対して、年会費は75,600円~とかなり高額。
まず、マイル積算率や還元率が高いといっても、年会費は数百回の搭乗や、何百万円も決済しないと元が取れません。また、ANAラウンジが利用できるメリットは大きいですが、、そもそもSFC修行ではプレミアムクラスに搭乗すればANAラウンジが利用できます。
また、羽田のようにカードラウンジが充実しているケースもかなりありますので、実際のところ、ANAラウンジの利用だけを目的にプレミアムカードを作ったとしても、メリットはあまり受けられないと思います。
そういった意味では、「年間50万円~100万円のカード利用、20~30回程度のANA便への搭乗」というSFC修行では、年会費と享受できるサービスが釣り合うのがまさにゴールドカードとなるんですよね。プレミアムカードは明らかにオーバースペックです。

SFC修行向けANAカードは実はたった2択

さて、「SFC修行にはANAカードが必要」ということと、「SFC修行にはゴールドカードが最適」とお話ししましたが、ゴールドカードでもJCB、VISA、マスター、ダイナース、アメックスがあり、どのブランドにするか頭を抱えてしまいそうです。

しかしここまで来ると後はシンプルな2択です。
コストをできるだけ抑えたい場合は、「ANA VISA ワイドゴールド」です。
マイルをたくさん貯めたい場合は、「ANA アメックスゴールド」です。
JCBやマスター、ダイナースはSFC修行におけるANAカードとしては魅力は劣ります。(個人的には国産ブランドを応援したいところですが)

コスト&遅延保険重視ならANA VISA ワイドゴールド

ANA VISA ワイドゴールドは、三井住友VISAカード社が発行するカードです。感覚的にはANAゴールドカードで最も人気でスタンダードなカードですね。

このカードの特徴は
①「マイペイスリボを設定し、web明細にすると年会費がものすごく安い」
②国内線遅延保険が付帯しており、航空機遅延時に食事代が保障される
の2つです。

まず年会費です。
ANA VISAワイドゴールドカードは、通常年会費は、15,120円です。
これがweb明細に申し込むと1080円引きに、マイペイスリボ登録で3780円引きで、10,260円となります。
ANAゴールドカードとしては圧倒的に安いのはもちろん、他のゴールドカードが10,800円が主流なのと比べても最安値水準となります。

次に国内航空便遅延保険です。
国内航空便遅延保険は、搭乗予定の航空機遅延による損害を補填する保険です。多くのクレジットカードは、国際線が対象ですが、国内線は対象外のケースがほとんど。
国内航空便遅延保険の補償内容は、4時間以上の遅延が発生した際に、食事代金が補償されます。海外便と異なり、欠航になった場合のホテル代や代替交通費は補償されません。
食事代だけではありますが、通常天候が理由の欠航や遅延には航空会社は何も補償してくれませんので、それだけでも非常にありがたい保険です。
SFCやJGC修行でも、台風シーズンの沖縄や冬季の北海道などで恩恵を受けることができます。

国内線で付帯しているクレジットカードはごくわずか。MUFGゴールド、Dカードゴールド、JCBゴールド(JAL ClubA、ANA WIDE含む)、ANA VISAワイドゴールドくらいしかありません。

年会費の割引と国内航空便遅延保険の2つは、他のカードにはないANA VISA ワイドゴールド独自のメリットです。

残念ながらANA VISA ワイドゴールドはキャンペーンは実施しておらず

2019年1月現在、ANA VISA ワイドゴールド向けに特別なキャンペーンは開催されていません。ANAの通常入会で得られるキャンペーン特典の2000マイルのみとなっています。
以前は、大型のキャンペーンも開催されていたようなので、タイミングが今一つですね。

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