銀座で触ってわかったRX100M6の残念さ【オールマイティーじゃなく中途半端】

今夏の旅行に向けて、購入を計画していたRX100シリーズ。そこで突如RX100M6が発表。旅行・小物撮影に加え、子供撮影をする僕にはまさに完璧な商品!と思った。予約開始に先駆けて銀座のショールームで体験したところ、RX100の良さがスポイルされて、ビデオとしても微妙。そんな感想を持ったという第一報を紹介したい。

RX100シリーズの概要

RX100シリーズは、初代からM5までが全て並列で販売されている機種シリーズ。明るいレンズと大きなセンサーでコンパクトデジカメとしては抜群の画質を誇るため、スマホに押されがちなデジカメ業界において、定期的に新機種が販売されるすごいシリーズなのだ。

僕にあったRX100シリーズはどれ?

5機種もあって選ぶのが大変なRX100シリーズだが選択にはセオリーがある。
旅行や小物を撮る静止画ユーザーなら初代RX100からRX100M3でも十分な画質。
動画や子供など動きがある写真撮影だとRX100M4〜M5シリーズが人気だ。
そんな私は、今夏の旅行に向けて4K動画も撮影可能なデジカメを探していた。主な使途は旅行と、子供撮影だ。そんな私の購入検討機種は「RX100M5」だ。しかし一つ難点が。それはデジカメとしてはめちゃくちゃ高価なこと。発売から2年ほど経過したRX100M5でも12万円ほど。
このRX100シリーズは時間が立っても値下がりしないのが特徴。そのため、発売直後に買ったほうがお得感が高い。う〜ん、2年前の製品に12万円か〜と悩んでしまうのであった。

(スペックは)神機種!RX100M6の登場

そんな私に訪れた第一報がRX100M6が登場するというニュースだ。
M6の特徴は
・フルサイズ換算24mm〜200mmのレンズ(従来は〜100mm)
・AFのさらなる高速化
・タッチパネルや電子ファインダの格納などの操作性アップ。
といったところだ。

これは子供連れにとってはとっても嬉しい改良点だ。子供連れはとにかく荷物を少なくしたいというニーズが有る。このカメラ一つで広角から望遠までカバーできるのはとてもありがたい。

特に旅行先などでははしゃいだ子供は、広角ではおいきれないことも多い。望遠化はとてもありがたい。もう一つ、200mmあれば運動会やお遊戯会でも利用できそうだ。運動会でのAF高速化のメリットは恩恵がとても大きいだろう。

「欲しい!今すぐ欲しい!ということで6月22日(金)の発売日に間に合わせるべく6月12日(火)の予約開始に向け準備を始めたのだった。

ソニーストアで触った残念な感想

しかし、その期待は残念ながらソニーストアの先行展示に触れて急激に萎んだ。

具体的には広角側のレンズが暗くなったことで、子供の近接画像や、テーブルフォトなどのボケがスマホレベルになってしまったと感じたためだ。また、それをカバーできるほど望遠側の最短撮影距離も短くない。テーブル上の料理写真などをインスタばえするとり方には向かなくなってしまったのだ。

広角側がボケなくなった

従来は24mmの撮影ではF1.8と非常に明るいレンズだった。しかし新機種では24mmでF2.8と大幅に暗くなってしまった。発売前なので画像は持ち帰り不可だったので完全に個人の主観で申し訳ないが明らかにボケも小さくなった。ソニーだって「RX100でしか撮影できないF2.2の世界」と言っているくらいだ。

子供撮影に際してボケは大切だ。なにしろ背景をすべてぼかしてごまかしてくれる。汚い部屋でもぼかせば全く問題がない。外での撮影においても、止まってくれない子供を撮影するときに背景を整理することなんてとてもできない。ボケが小さくなることは致命的に残念な改悪なのだ。

具体的にはどれくらい違うか?

具体的なボケの違いを言葉で語るほど間抜けなことはない。料理写真を撮影したとして、M3のF1.8だとお皿に集中できるが、M6のF2.8だと背景が気になり始めるくらいだ。うん、全くわからないね。ちなみにボケを増やす方法として、ズームして焦点距離を伸ばし撮影するという方法がある。しかし望遠側の最短撮影距離が以外に離れる必要があるのだ。テーブルフォトでM3と同じくらいぼかそうとすると相当離れる必要がある。しかし望遠にズームするとF値が上がってボケが小さくなる。結局RX100M5までの「ボケが凄い」カメラではなくなってしまったのが正直なところだ。

買わない理由をいろいろ探してみる。

一つ気に食わないと、いろいろと粗が目立ってしまう。あくまでも私の主観だ。

動画も今ひとつかも。

AFも早く望遠が伸びるなど、動画撮影機能がパワーアップしたことが最も評価できる点だった。これが威力を発揮するのは運動会やお遊戯会など、手が届かない場所で行われるイベントである。しかしそこでネックになるのが5分の最大撮影時間だ。運動会やお遊戯のプログラムで5分間未満で終わるものは少ない。せっかくイベント向けにバッチリの機能が備わったのに、5分間制限では正直あまり使いみちがない。金額的にはビデオカメラとRX100を十分に買える値段なので、それでいいじゃないかとなってしまう。

PlayMemoriesAPPSがなくなった。

ひっそりと、カメラに機能を追加できるPlayMemoriesAPPSがなくなってしまった。操作性もいまいちだったので、それほど便利なわけじゃないが、だったらタイムラプスなどの機能を本体側に付加してくれればよかったのだが、それもない。タイムラプスは高画質なカメラだと結構凄いのでこれがなくなったのは痛いところだ。

ファインダーとか便利な場面も増えたよ

一方でファインダーがポップアップさせただけで利用でき、収納もワンタッチになったりタッチパネル機能が増えたりと使い勝手は良好になった。評価できる点も多々あるが、残念ながら暗いレンズのデメリットを解消するほどではなかった。

まとめ「あくまでも派生機種なので自分にあった機種を」

今回はあくまでも子供連れの旅行や運動会など、なんでもこのカメラで撮れるようになるという期待をしすぎたため、少々辛口の評価になってしまった。

RX100M6という名前で、値段が高いものの、「上位互換ではない」ということに注意が必要だ。これまでのシリーズ展開ではお金があれば高い機種が良いというのがセオリーだったが、今回に限っては近距離撮影やボケなどのおいては4万円未満の初代のほうが性能が良いということもあり得るからだ。

今後様々なサンプルが出てくる中で、望遠側を利用した素晴らしい写真をとれるポテンシャルが評価される場面も出てくるだろう。

最適なRX100シリーズを選ぶためのヒントになれば幸いだ。

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