【2026年版】「ラウンジより空港のレストランで十分」と言う家族を、国際線ラウンジで説得できた話

空港ラウンジは本当に元が取れる? 混雑する空港レストラン街と、子連れでくつろぐ航空会社ラウンジの対比

「ラウンジなんて使わなくたって空港内にレストランがあるじゃない?」

多くの陸マイラーが、妻に上級会員になるメリットを説明する際に浴びせられる言葉です。

でもね、初めて利用する人は驚くと思います。僕も驚きました。「どこにこんなスペースを隠し持ってたんだ!」と叫びたくなるほど広大な航空会社のラウンジを一度使ってしまうと……。

カード会社のラウンジしか知らないうちは、ラウンジにそれほど良いイメージはありませんよね。大人だけならともかく、子どもが話をするのも憚られる密集感。「無料の缶ビール一本飲んだら、すぐ出よう」――カードラウンジはそんな雰囲気。

航空会社のラウンジは全く違います!

もちろん子どもが大騒ぎするのは厳禁。仕事をしている人、眠っている人、いろいろな人がいます。でもエリアを選べば、多少子どもと話をするくらいは大丈夫な場所もあります。

SFCやJGC会員になった場合の分かりやすいメリットの象徴がラウンジ利用。格安航空券でもラウンジ利用可というのは素晴らしいメリットです。

ただしJGCやSFCは、会員資格を得るために飛行機に乗らなくてはならない(JALはさらに条件が変わりました。後述)。そして会員資格を得ても、年会費が1万1千円〜2万2千円/年程度かかり、家族カードを含めそれなりにコストがかかるのも事実。

そこで、「年に1〜2回程度海外旅行に行く家庭」で、この年会費分をペイできるのか? 我が家が感じた国際線ラウンジ利用とその価値について、2026年の料金・制度で改めて計算してみます。これが、奥様(旦那様)説得の一助になれば幸いです。

我が家は陸マイラー活動を始めてから「2年に1度」から「1年に2回ほど」に海外旅行の頻度が上がりました。夏休みのちょっとした遠出と、3連休などを絡めた近距離アジア旅行。そんな我が家にとって、もはやラウンジはなくてはならないものです。

子どもが小さい頃は、トイレや「気分が悪くなった」などの不測の事態に備え、空港にはかなり早く着けるよう準備をしていました。そして空港に着くと疲労困憊です。そんなとき、ゆったりとした座席でくつろげるラウンジがあるのはとても安心です。

具体的に分かりやすいメリットは、食事を各種取り揃えていること、必ず着席できること、そして綺麗で清潔なお手洗いがあることです。

食事はホテルの朝食orハンバーグ店のサラダバーか?

さて、その中で期待するのが食事ですよね。私も初めてのラウンジ利用の際に絶大な期待をして、妻が朝食をとるのをあえて止めて、ラウンジで朝食をとることにしました。

期待させすぎたせいか、妻からの評価は「ハンバーグ屋のサラダバー」とのこと。まぁ、妻にさんざん「ラウンジの食事は素晴らしい」と吹聴したからか、やや辛口評価。私としては「それなりのホテルの朝食バイキング」くらいの高評価です。だって、サラダだけでなく、ご飯、たらこ、ウインナー、カレー(JALの国際線ラウンジといえば「JALカレー」です)、それにビールなどアルコール飲み放題なんだもん。

一方で、妻から高い評価だったのは子どもが食べられる食事が多くあったこと。当時3歳、まだお子様ランチには早い我が家の息子。ご飯にスクランブルエッグ、たまご焼き、そしてサラダバー。サンドイッチにカレー、ヨーグルトや、フルーツカクテルと、子どもは大満足。

レストランやカフェでは、味や形を見てからでないと子どもが食べられるか分かりません。一口食べて「もういらない」、そんなこともありますので、バリエーション豊かなビュッフェ形式の食事は、子連れにはとても便利でした。

コストパフォーマンスで考えると、2026年のいま、ファミレスのハンバーグ+サラダバーでも1人1,500円前後、ホテルの朝食ビュッフェなら3,000円〜4,000円はざら。物価高で外食の値段は10年前より確実に上がっています。さらに飲み放題まで加わると、食事だけでも相当なコストパフォーマンスだと思います。

特に子連れに有用!出発までを過ごす空間は絶大な利用価値

サクララウンジを食事の場として利用しているのは一部の人々。食事をとらず、出発までの待合の場所として利用する人もとても多いです。

もちろん我々も、食後、出発までのおよそ2時間、サクララウンジで待ちました。「空港での2時間」の待ち時間。ぞっとしますよね。「子連れで2時間」の待ち時間。ぞっとしますよね。「空港で子連れの2時間」の待ち時間。もう「地獄」ですよね。

でもね、サクララウンジの2時間は「天国」! 快適そのものでした。

待合ゾーンは食事がとれるテーブルやハイチェアはもちろん、滑走路を眺められるローテーブルもあれば、個室風のスペースまで様々です。キッズスペースもありますし、場所を選べば子どもも静かに過ごしてくれるエリアもあります。

私は3歳の息子と一緒に、滑走路が眺められるスペースで、動いている飛行機や機内食運搬車、タラップ車などをずっと眺めていました。我が家の子どもは「働く車」が大好きでした。時間も忘れて大興奮。本当に空港には様々な車が働いています。私も夢中になって眺めていました。

個室トイレがきれいすぎて素晴らしすぎる

子連れだと心配なのが、トイレ問題。子どもがトイレに行き、ズボンを下ろしたりするときに公共のトイレでは汚れが気になります。空港のトイレはもちろん清掃の方がとても綺麗に掃除してくれているのですが、いかんせん利用者が多すぎて追いつかない。インバウンドで空港がこれだけ混雑するようになった2026年は、10年前よりむしろ状況は厳しいかもしれません。

ところがラウンジの化粧室はきれいすぎる!! まるでホテルの自室のトイレのよう。子どもにはもちろん、これから長時間飛行機に乗る前に身だしなみを整える女性にとって、化粧室はただのトイレではないようで、広くてきれいな化粧室には妻も大喜びでした。

出国後には意外に少なく、混雑している飲食店

羽田空港(第3ターミナル)なら江戸小路、成田空港なら「たこ焼き」「タイ料理」がこれまでの定番でした。でもそれらは、いずれも出国審査前のゾーンです。結局出国審査の列や、その後の移動が心配で、出国審査後に結構な待ち時間を過ごす必要がありました。

ところがラウンジは、出国審査後のエリア。そして飛行機の遅れや搭乗開始の情報もリアルタイムで入ってくる。安心して出発直前まで、ゆっくりとコーヒーを飲むことができます。

もちろん出国審査後のエリアにもレストランやカフェはあります。しかし、時間によってはショッピングモールのフードコート状態。食べ終わったお皿や少なくなった飲み物があるテーブルの近くで「もしかしたら空くかな?」という期待を持って順番待ちをする人などもいて、とてもじゃないけどゆっくりできません。レストランも、食べ終わってから少しならともかく、あまり長居をするのも気が引けます。

その点ラウンジなら大丈夫。空港に着くなりすぐにラウンジへ向かい、朝食を食べます。その後2時間ほど休憩して飛行機に乗れば、ちょうどお昼の時間。そんなタイムスケジュールも可能です。

  • 7:30 空港着
  • 7:45 ラウンジ着・朝食
  • 8:30 朝食終了・搭乗待ち
  • 10:00 搭乗開始
  • 11:00 機内食

※2026年の羽田・成田は保安検査・出国審査が朝の時間帯にかなり混みます。ラウンジで過ごす時間を確保するためにも、余裕を持った到着をおすすめします。

海外でのラウンジ利用

旅先からの帰国便では、早めの空港到着が求められているうえ、チェックアウトの時間の都合だったり、空港までの交通網が心配だったりで、びっくりするほど早く空港に着いてしまうことはないでしょうか? もちろんお土産探しなどで空港をうろうろするのは楽しいのですが、それでも時間を持て余してしまうもの。そんな時、海外のラウンジ利用はとても安心です。

JALやANA直営のラウンジのこともあれば、提携航空会社が運営しているラウンジを利用できるケースまで様々ですが、総じてラウンジのレベルは高いです。

例えば、私が利用した香港のラウンジは、カンタス航空が設置しているラウンジ。ビールはスーパードライ(缶)のほか、タイのビール「シンハー」など多数。そして注文で作ってくれるヌードルバーまでもがありました。もちろんサラダや温野菜なども、そしてカレーライスまで、和洋様々取り揃えており、とても快適な時間を過ごせました。大人も本格的なバーカウンターに驚きです。

ここでもトイレはとてもきれい、滑走路もよく見えて子どもも大満足。フレンドリーで日本人に慣れたスタッフのサービスもとても快適でした。この時も3時間ほどの待ち時間が至極快適なものとなりました。

海外の空港、特に出国後は、意外と子どもが食べられるメニューが少なくて困ってしまうもの。しかも円安の2026年、海外の空港の飲食は「一人前で数千円」が当たり前になりました。そういった意味でも、JALやANAが用意している、もしくは提携しているラウンジは日本人好みのメニューが充実しており、とても安心して利用できます。もちろん無料。円安の時代ほど、この価値は大きくなっています。

ラウンジは食事だけではなかった!

皆さんのブログを見ていて、以前はラウンジのメリットは「食事をとれること!」と見なしていましたが、実際に利用してみると、それは半分正解・半分不正解。ラウンジとは「空港を快適に過ごせる時間が提供される」ということが分かりました。

特にアジア方面の短距離フライトでは、「飛行機に乗るまでの方が長かった」という印象を持つこと、多くないですか? それくらい空港におけるただの待ち時間は苦痛です。

【2026年版】ラウンジ利用ができるのは誰? そのコストは?

JALやANAが提供している国際線ラウンジは、上級会員(JGC、SFC)と、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスを利用するお客さんは無償で利用できます。さて、それ以外のお客さんはどうでしょう?

10年前はこう考えていました。「国内線ラウンジは3,000円払えば誰でも入れるが、国際線ラウンジはいくら払っても入れない」と。だからラウンジの価値を推し量るのが難しかったのです。

ところが、この10年で状況は一変しました。JALもANAも、国際線ラウンジの「有料利用サービス」を始めたのです。つまり、ラウンジに「定価」が付きました。

JAL 国際線サクララウンジ(有料利用)

国内発(羽田・成田・関西)は1人8,250円(税込)。海外発はホノルル7,500円、バンコク6,420円など空港によって異なります(いずれも2024年10月改定後の料金)。対象便に限定があります。詳しくはJAL 国際線 有料ラウンジサービスを確認してください。

ANA 国際線 ANA LOUNGE(有料利用)

成田・羽田発は事前申込で1人8,800円(税込)、当日空港申込だと13,200円、ホノルル発は80米ドル程度と言われています(2025年9月改定後)。料金は変更されることがあるので、最新はANA 国際線 有料ラウンジサービスでご確認ください。

国内線

JALの国内線サクララウンジは引き続き1人3,000円。羽田は2025年8月から事前予約なしで当日受付・現金払いで入れるようになりました(JAL 国内線サクララウンジお申し込み(有料))。ANAの国内線有料ラウンジは2026年5月に料金改定があったのでANA 国内線 有料ラウンジサービスで確認を。

当時の私は「JALはラウンジの価値を3,000円程度と見なしているのだろう」と推測していましたが、2026年の定価はJALで約8,000円超、ANAに至っては約9,000円〜13,000円。ラウンジの「値段」は10年で少なくとも2〜4倍になったわけです。

なお、10年前はホノルル空港でプレミアムエコノミー利用者のラウンジ利用が混雑を理由に制限されていましたが、2018年に「サクララウンジ・ハレ」が新設され、現在はプレミアムエコノミーでも問題なく利用できます。

【2026年版】上級会員を維持するためのコスト

一度JGCやSFCの資格を得れば、年会費を払う限り上級会員としてのサービスを受けることができます(ANAについては後述の制度変更に注意)。2026年9月現在の年会費(税込)は次のとおり。消費税が10%になった分、10年前より少しだけ上がっています。

  • JAL JGC(JALカード CLUB-Aの場合):本会員 11,000円/JGC家族会員 11,000円(3,850円の「JGCサービス付帯なし」家族カードを選ぶとラウンジは使えないので要注意)
  • ANA SFC(一般カードの場合):本会員 11,275円/家族会員 5,610円(ANAは相変わらず中途半端な金額ですね)

この家族会員も本会員とほぼ同等のサービスを受けることができます。そして、上級会員のカードがあれば、ラウンジに限れば同行者1名が無料になります。すると、夫婦2人だけならば妻を「会員の同行者」にすれば家族カードは不要です。

夫(本会員)+妻(同行者)

ただ、お子さんが2人いるならば、家族カードの発行が必要です(家族会員になれるのは配偶者・両親・18歳以上の子なので、小さい子どもは「同行者」枠で入ります)。

夫(本会員)+子ども1(同行者)/妻(家族会員)+子ども2(同行者)

コスト的には、夫婦2人なら JAL 11,000円・ANA 11,275円。4人まで対応するなら JAL 22,000円・ANA 16,885円となります。

前段で説明したように、2026年の国際線ラウンジの定価は安いJALでも1人8,250円。夫婦2人が往復でラウンジを利用すると、その金銭的なメリットは8,250円×2人×2回(往復)=33,000円。子連れで3人なら49,500円、4人なら66,000円分の利用ができるということ。ANAの有料料金(8,800円)で計算すれば、4人で7万円分を優に超えます。

10年前に計算したときは「1年に1度海外旅行をすればギリギリ元が取れる」という結論でしたが、2026年は1年に1度の海外旅行で、年会費の3倍前後の価値を回収できる計算になります。物価高とラウンジ有料化で、上級会員の「相対的な価値」はむしろ上がりました。

なお、同行者が2人以上の場合の扱いはJALとANAで違います。JALは2人目〜3人目の同行者をマイル交換のラウンジクーポンで入れる仕組みができましたが、SFCは同行者1名までのままです(「ラウンジへの同行者入室は何名まで? SFCとJGCの大きな違い」もあわせてどうぞ)。

【重要】2016年と2026年で決定的に変わった「上級会員のなり方」

ここが2026年版で一番大事なところです。年会費よりも、そもそもの「入り口」が変わりました。

JAL:JGCは「1年間50万円分乗る」では取れなくなった

10年前は「1年間に約50万円分(FLY ONポイント5万)乗ればJGCに入れる」と考えていました。しかし2024年1月に「JAL Life Statusプログラム」が始まり、JGCへの入会条件は生涯実績の「Life Statusポイント」を1,500ポイント貯めることに変わりました。搭乗だけでなく、JALカード決済やJAL Payなど日常のサービス利用でも貯まりますが、1年で駆け抜ける「JGC修行」は事実上終了。年5回程度の搭乗+カード利用なら10年以上かかる計算です。

その代わり、途中の250ポイント(JMBエリート)で年2回のラウンジクーポンがもらえるなど、「年1〜2回しか乗らない家庭」向けの中間ステータスができました。

ANA:SFCは今も「1年間50,000プレミアムポイント」で取れる。ただし2028年に大きな制度変更(見直し中)

ANAのSFCは2026年現在も、プラチナサービス(年間50,000プレミアムポイント)を達成すれば申し込めます。いわゆる「SFC修行」は健在です。ところが2026年6月、ANAは2028年4月からSFCを「年間決済額」で2つに分けると発表しました。

  • SFC PLUS:ANAカード+ANA Payの年間決済額300万円以上 → これまで通りラウンジ利用可、さらに5,000マイル進呈
  • SFC LITE:年間決済額300万円未満 → ANAラウンジが使えなくなる(優先チェックインなどラウンジ以外のサービスは継続)

判定期間は2026年12月16日〜2027年12月15日の1年間。家族カードの決済額は本会員に合算されます。この発表には猛反発があったようで、ANAは現在「改定内容を見直し中、詳細は2026年9月末までに改めて案内する」としています(ANAスーパーフライヤーズカード公式)。つまりこの記事を書いている時点(2026年9月1日)では、2028年以降にSFCでラウンジに入れるかどうかは確定していません。

年間300万円のカード決済は、中流家庭が生活費をANAカードに集約すれば届く額ではありますが、「年会費さえ払えば生涯ラウンジ」というSFC最大の売り文句は、少なくとも見直し結果が出るまでは留保が必要です。

私は10年前、SFC修行を一度は断念し、その数年後に修行を敢行してSFCを取りました。だからこそ、この見直しの行方は我が家にとっても他人事ではありません。9月末の正式発表が出たら、この記事も追記します。

まずは陸マイラーから始めよう!

ラウンジを利用するためには、「上級会員になる」「ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスに搭乗する」の2つの方法があります(2026年は3つ目に「お金で買う」も加わりました)。このどちらを行うにしても、強力な後押しになるのが「陸マイラー」です。

通常「マイル」は、有償で航空券を購入して搭乗しなければ貯まりません。また、ビジネスクラスなどは有償で購入すると数十万円もします。ハピタスをはじめとするポイントサイトを利用するとポイントが貯まり、それをマイルに移行することで、ビジネスクラスなどの特典航空券に交換できます。また、ANA SKYコインという航空券の購入だけに利用できる金券に交換することもでき、SKYコインで買った航空券でもプレミアムポイントは貯まるので、SFC修行の原資にもなります。

ただし、ポイントサイトからマイルへの交換ルートはこの10年で何度も変わりました。10年前の定番だったルートはすでになく、2026年に入ってからも主力だった「みずほルート」の必須カードが新規発行終了になっています。現在はVポイント経由(交換率60%前後)や、九州・函館で手続きが必要なnimocaルート(70%)などが主流です。ルートは今後も変わり続けるので、最新情報は別記事で追いかけます。

なお、このサイトから登録して利用するとポイントが付与されますので、入会は▶ こちらのハピタス紹介リンクからどうぞ。皆さんもぜひ陸マイラー活動を始めてみてはいかがでしょうか?

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