【2026年版】SFC修行を「断念した」私が、結局やってしまった話|制度改定の今こそ思ったときがやり時

【2026年版】SFC修行を「断念した」私が、結局やってしまった話(修行費用・nimocaルート・国内線リニューアル・2028年SFC制度改定のまとめ画像)

10年前、2016年の夏。当時の私はハピタスで貯めたポイントをソラチカ経由でANAマイルにして、年末には30万マイル近く貯まりそうな勢いでした。「この勢いでSFC修行までやってしまおうか」と本気で悩み、そして断念しました。

先に白状します。その数年後、私は結局SFC修行を敢行しました。いまはSFC会員としてエコノミーでもラウンジでビールを嗜んでいます。

あれから10年。マイルの交換ルートは何度も潰れ、国内線の運賃体系は2026年5月にガラッと変わり、そしてSFCそのものが2028年に制度改定されると発表されました。当時「断念」で終わった検討を、2026年の事情と「結局やった側」の視点でもう一度やり直してみます。

結論から言うと、思ったときがやり時です。理由は最後に書きます。

【2026年版】SFC修行を「断念した」私が、結局やってしまった話。修行費用の目安・nimocaルート・国内線リニューアル・2028年SFC制度改定のまとめ

SFC会員になりたい!

ご存知の方も多いと思いますが、暦年の1月から12月の間に一定以上ANAに乗ると、翌年プラチナサービスメンバーになれます。そのプラチナの期間中に申し込めるのがスーパーフライヤーズカード(SFC)です。

通常、ラウンジの利用や優先搭乗といった優遇はビジネスクラス以上に乗る人しか受けられません。SFCがあると、エコノミークラスの一番安いチケットでもこれらのサービスを受けられます。ANA便だけでなく、スターアライアンス各社でもスターアライアンス・ゴールド会員として扱われます。

そして最大の特徴が、「一度取れば、その後まったく飛行機に乗らなくても、年会費を払い続ける限り会員資格が続く」こと。プレミアム、優先搭乗、ステータス、上級会員。こんな言葉に弱いんですよね!

……というのが2016年当時の理解で、ここまでは今も変わっていません。変わるのは2028年からです。詳しくは後述しますが、「一度取れば一生モノ」という前提そのものが揺らぎ始めています。

SFC会員にはどうすればなれるの?

暦年の1月〜12月に50,000プレミアムポイント(PP)を貯めてプラチナに到達する必要があります。うち25,000PP以上はANAグループ便で貯めるのが条件です。ここは10年前から変わっていません。

変わったのはお金のほうです。

2016年当時、先輩方のブログでは「1PPあたり8〜10円が最安相場」とされていて、私も合計40〜50万円と見込んでいました。2026年現在の相場は1PPあたり10〜12円、航空券代の高騰もあって総額50〜60万円を見込んでおくのが現実的なようです。

ただし、この費用はANA SKYコインで払えます。SKYコインは1コイン=1円でANAの航空券に使え、しかもSKYコインで買った航空券はきちんとPPが付きます(マイルで取った特典航空券にはPPは付きません)。マイルからSKYコインへの交換率は、10,000マイル以上をまとめて交換し、ANAカードの種類やステータスの条件を満たすと最大1.7倍。

つまり50万円分のSKYコインを作るには約30万マイル。この「30万マイル」という数字は、実は2016年に試算したときと同じです。

問題は、その30万マイルをポイントサイトから作るのが10年前よりはるかに難しくなったこと。

陸マイラーの交換ルートはこうなった

2016年に私が使っていたのは、ハピタス→PeX→メトロポイント→ANAマイルの「ソラチカルート」。交換率90%でした。これが2018年に終了し、その後もLINEルート、TOKYUルート、みずほルートと、高レートのルートが出ては潰れる繰り返し。

2026年1月にはみずほルートに必要なカードが新規申し込みを停止し、いま新規で組める70%ルートは「nimocaルート」がほぼ唯一になりました。ポイントサイトのポイントを GポイントかPeX→nimocaポイント→ANAマイル と流すルートで、ANA VISA nimocaカードが必要です。

厄介なのは、nimocaポイントからANAマイルへの交換はネットではできず、九州・山口・函館に置いてあるポイント交換機まで行く必要があること。交換のために飛行機に乗るという本末転倒感はありますが、LCCのセールと組み合わせて年1回まとめて交換する人が多いようです。

70%ルートで30万マイルを作るには、ポイントサイトで約43万円分。2016年の90%時代なら33万円分で済んでいたので、同じマイル数に対して3割増しの労力が要る計算になります。

それでも起点はハピタス

ルートの出口は変わり続けましたが、入口はこの10年ずっとハピタスです。

私がハピタスを使い続けている理由は単純で、「普段の生活をハピタス経由にするだけでポイントが落ちる」から。楽天市場やYahoo!ショッピングの買い物、じゃらんや楽天トラベルの予約、ふるさと納税、それにこのブログでも何度か書いたクレジットカードの発行。特にカード発行や口座開設は1件で数千〜1万ポイント単位になるので、修行資金を作る年はここを集中的にやります。

貯めたハピタスポイントはPeXにもGポイントにも交換できるので、nimocaルートの入口としてそのまま使えます。ポイントサイトを一つに絞るなら、案件数と交換先の広さでハピタスにしておけば困りません。入会キャンペーンをやっていることが多いので、これから始める方は紹介経由で登録するのがお得です。

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2026年5月から国内線がガラッと変わった

修行の話をするうえで避けて通れないのが、2026年5月19日搭乗分からの国内線リニューアルです。

まず名前。「プレミアムクラス」は「ファーストクラス」に、「普通席」は「エコノミークラス」になりました。サービス内容は変わっていないのですが、10年前の感覚で読むと別物に見えます。

そして運賃。修行僧御用達だった「旅割」(その後の「SUPER VALUE」)は消え、「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3本立てに再編されました。PPの積算率はファーストクラスでシンプル120%、スタンダード130%、フレックス150%、これに搭乗ポイント400がファーストクラスなら全区分共通で付きます。

定番の羽田〜那覇ファーストクラスだと、シンプル片道で2,761PP。50,000PPまで約9往復です。片道3万円弱で買えれば1PPあたり10円強、という試算が出回っています。

もう一つ大きいのは予約期間。シンプルは搭乗日の355日前から前日まで買えます(座席状況によって1日前・28日前・45日前のいずれかが締切)。2016年の「旅割75は75日前までに予約」という縛りは、もうありません。

どうしてこんな時期に考えるの?

10年前の私は「修行するかどうかは夏の間に覚悟を決めるのがベスト」と考えていました。理由は旅割75の75日前ルールと、株主優待の9月末基準日でした。

前者は消えました。1月から修行を始めるなら、シンプル運賃は前年1月から買えるので、9月に慌てる必要はありません。

それでも「9月が決断の月」であることは変わりませんでした。理由が入れ替わっただけです。

株主優待をとるかどうか

修行には株主優待割引がよく使われます。金券ショップやフリマで買う人も多いですが、株主になればもらえます。

基準日は毎年3月31日と9月30日で、ここは変わらず。9月末の分は12月1日から使えるので、1月からの修行に間に合わせるならやはり9月末までに買う必要があります。

変わったのは3点。

  • 優待の有効期間が1年から1年半に延びた。9月末基準なら翌々年5月末まで使える
  • 100株から優待がもらえる。2016年は1,000株で1枚だったので、ハードルは10分の1に
  • 株主優待割引はファーストクラスでも積算率はスタンダードと同じ130%。シンプルに対しても5%割引コードが出る

ANAホールディングスの株価は2026年8月時点で3,000円前後なので、100株で30万円ちょっと。2016年に「1,000株で30万円、へそくりでどうにかなる額」と算段した数字と、偶然ほぼ同じです。

ただし2027年3月権利分から、300株以上の区分で枚数が減り、長期保有者を優遇する方向に変わると発表されています。枚数目当てで買い増すなら、いまの表ではなく2027年以降の表で計算してください。株価も動きます。株取引には十分注意を。

2028年のSFC改定という新しい理由

ここが2026年ならではの理由です。

2026年4月、ANAは2028年4月からSFCを「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分ける改定案を発表しました。ANAカード・ANA Payの年間決済額が300万円未満だとLITEになり、LITEではANAラウンジもスターアライアンス・ゴールドも対象外。つまり、修行して取ったカードでも、決済額が足りなければ「SFCのいちばん美味しい部分」が使えなくなる案でした。

これには相当な反発があったようで、6月にANAは「内容の見直しを検討する」と発表。この記事を書いている9月1日時点で最終形は決まっておらず、9月末に正式発表される見込みと言われています。

慎重派の正解は「発表を見てから決める」です。2027年の1年間で修行するなら、10月に決めても十分間に合います。ただ、私はここで逆の見方もしています。それは最後に。

来夏の特典航空券をとるか、修行に回すか

これは10年前と同じ構図です。来年の夏休みに海外の特典航空券を狙うなら、予約開始は355日前、つまりちょうど今頃。貯まっているマイルを「特典航空券」に使うか「SKYコインにして修行」に使うか、同時には難しいので、やはり今の時期に決めることになります。

家族の理解は大丈夫ですか?

修行僧のブログを見ていて思うのが、「奥さん怒らないのかな?」ということ。我が家でも家事をせずにブログを更新していると「何やってんの?」「手伝ってよ〜」との声が飛んできます。この状況は10年経っても変わっていません。

2016年に修行の話をしたときの妻の反応は、「カードラウンジで十分」「飛行機には最後に乗った方がいい!」。プレミアムメンバーにはまったく理解を示してくれませんでした。

当時の作戦は「いきなり修行はせず、まずビジネスクラスとラウンジを妻に体験してもらい、『エコノミーでもラウンジが使えるよ』と根回ししてから」でした。一度ラウンジを利用した妻は大喜び。毎回ラウンジに寄りたいということで、見事術中にハマってくれたのでした。

2016年の私の結論と、それを覆した理由

10年前の私はこう考えていました。

私の特典旅行のスタイルは「数年に一度、貯めたマイルでビジネスクラスに乗る」。ビジネスクラスならラウンジも優先チェックインも搭乗券が連れてきてくれる。休みをある程度動かせる自分なら、特典航空券の取りやすさも1年前から計画すれば何とかなる。あれ?意外とメリットが少ない?? だから今あるマイルは修行ではなく、妻にビジネスクラスの快適さを知ってもらう旅行に使う。

理屈としては今読み返しても筋が通っています。それでも数年後に修行した理由は、ハピタスで貯めたマイルが想像以上に貯まり続けて特典航空券だけでは使い切れなくなったこと、家族が増えて特典枠の取りやすさが効いてきたこと、そして単純にやりたかったこと、でした。

そして取ってみてわかったのは、SFCの価値は「特別な旅行」ではなく「何でもない移動」に出るということ。帰省の便、出張の便、子どもの大会の遠征。一番安いエコノミーで乗る日常の飛行機が、全部ちょっと楽になります。10年前の私は「年に一度のビジネスクラス」で比較していたので、この「日常の積み重ね」を計算に入れていませんでした。

それでもあえて上級会員を目指すべき人

私は結果的に取りましたが、誰にでも勧めるものではありません。2026年の制度で修行したほうがお得なのは、次にあてはまる方々です。10年前のリストから、1つ目が新しく加わりました。

ANAカード・ANA Payで年間300万円以上決済できる人
2028年改定の当初案では、これがSFC PLUSを維持する条件です。事業経費や家賃をカードに寄せられる人、家族カード込みで届く人なら、取る価値は依然として大きい。

nimocaルートを回せる人、または出張で有償搭乗が多い人
九州・函館に年1回行ける(あるいは住んでいる)なら、70%ルートでマイルを量産できます。出張族はそもそもPPが勝手に貯まるので、足りない分だけ修行で埋めればいい。

家族3人以上で特典航空券を取りたい人、休暇の時期が固定されている人
上級会員のいちばん実用的なメリットは「特典航空券が取りやすいこと」。ハワイのビジネスクラスのように席数が限られる路線で、人数分を同じ便で押さえたいなら、この差は大きいです。せっかく貯めても使えなければ意味がありません。

今年だけ異常にマイルが貯まった人
ANAカードやアメックスの入会キャンペーンは1回きり。ポイントサイトの高額案件も「もうやった」が増えていきます。1年目のボーナスで大量にマイルが貯まり、来年以降はペースを落とすつもりなら、そのマイルでSFCを取ってしまうのは今も有力な選択肢です。

制度改定の今こそ「先物買い」だと思う理由

最後に、慎重派とは逆の見方を。

4月の改定案が出てから、SFC修行を見合わせた人はかなり多いはずです。修行系ブログを見ていても、「発表待ち」「様子見」が今年のトーンです。ということは、修行僧が奪い合っていた株主優待割引の座席や、羽田〜那覇のシンプル運賃の安い枠が、例年より取りやすくなっている可能性が高い。

しかも6月にANAが見直しを表明したことで、当初案がそのまま通る確率は下がりました。「一番厳しいケース」を前提に見送った人たちが動き出すのは、9月末の発表後です。その前に動けば、席の面でも心理面でも空いています。

2028年以降の扱いが既存会員にどう適用されるかは発表次第なので、「今取れば無条件で安泰」とは言いません。ただ、修行の前提条件、つまり50,000PPと羽田〜那覇ファーストクラスの単価は今すぐ確定していて、これは待っても安くなりません。航空券代はこの10年で上がる一方でした。

私自身、2016年に「冷静に考えれば不要」と結論を出してから数年寝かせて、結局やりました。寝かせた分だけ、当時より高い単価で。だから今これを読んで「やりたい」と思っているなら、思ったときがやり時です。

まとめ

2016年の私は、SFCのメリットをラウンジや優先搭乗だと思っていましたが、調べるほど「特典航空券が取りやすくなる」ことのほうが陸マイラーには大きいとわかり、取ってみたら「日常の移動が全部楽になる」ことが一番効いていました。

一方で2026年は、

  • 修行費用は50〜60万円に上がり
  • 交換ルートは70%のnimocaルートまで細り
  • 「一度取れば一生モノ」の前提が2028年に見直されようとしている

と、10年前より明らかに向かい風です。ただし向かい風のときほど競争相手は少ない。実はチャンスなんじゃないかと思います。ぜひ皆さんもチャレンジの検討を!

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