2019年のANAのプレミアムクラスを利用したSFC修行は、これから本格的な予約争奪戦が繰り広げられます。
JALのJGC修行はどうでしょうか?実際JALの先得運賃の販売日も、8月26日(日)に先行販売が、そして8月28日から一般販売が始まるANAと同じスケジュール。しかし決定的に異なるのは、ANAの先行発売が、スーパーバリュープレミアム運賃・プレミアム運賃・プレミアム株主優待運賃を対象としているのに対して、JALの先行発売は先得運賃のみ。ファーストクラスの販売はありません。
実はANAは普通運賃の販売を355日前から、スーパーバリュープレミアム運賃の販売を半年に一回のダイヤ発表ごとに変更されたのですが、JALで修業によく使われる株主優待運賃も特便割引21も、以前と同じように2ヶ月前からの同日からです。
JALの場合は実質的な2019年のJGC修行スタートは2018年11月7日ころでしょうか。今日は2019年のJAL・JGC修行について調べてみます。
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2019年版JGC修行の王道
JGC修業の王道は、国内線の羽田-那覇の往復です。
往路もしくは復路でファーストクラス(2,860FOP)を利用、残りはクラスJ(2072FOP)利用、往復すると、4932FOPです。往復ファーストクラスが取れればいいのですが、全便プレミアムクラスを設置しているANAと違い、JALはファーストクラスの設定本数が少ないので、往復狙うのは困難です。
JALカードを作っているはずなので、初回搭乗5000FOPも獲得できます。
これを9往復すれば、49,388FOP。少し足りないので、1便だけ往復でファーストクラスにしたり、修行の合間を那覇-石垣島などを1往復すれば、1000FOPほどになります。これで50,000FOP達成です。
これが、JALのJGC修行の原則です。
ちなみにJGC修行のメリット等についてはこちらでじっくり解説しています。
JALのJGC修業はファーストクラス利用がおすすめです。
FOP(フライトポイント)を稼ぐには、長距離路線がベスト。
さらにクラスが高い座席だと、フライトポイントが割増です。
2018年1月の羽田-那覇路線のクラスごとのFOPと値段、FOP単価を比べます。
普通席 | 1,876FOP | 15,980円 | 8.4円/FOP |
クラスJ | 2,072FOP | 16,890円 | 8.2円/FOP |
ファーストクラス | 2,860FOP | 23,890円 | 8.3円/FOP |
FOP単価は横並びですが、付与されるFOPが大きく違います。そのため普通席なら24回の搭乗が必要ですが、クラスJなら22回、ファーストクラスに至っては16回です。ファーストクラスなら8往復で修行完了です。
さらに温かい食事やシャンパンやプレミアム焼酎の森伊蔵などアルコール類まで提供されて満足度は段違いです。
しかしファーストクラスの難点は、ファーストクラス設定が、羽田-那覇、羽田-札幌、羽田-福岡、羽田-伊丹の4路線のみに限られること。すべて羽田発着です。しかも修行で利用される那覇路線は10便中2便〜4便程度と極めて少ない。さらにANAのプレミアムクラスよりも1便あたりの座席数が少ないため、予約が極めて困難なのです。
ファーストクラスを利用できる運賃は「特便割引21」か「株主優待」
JGC修行にはファーストクラス利用がベストなのです。しかし、修行でファーストクラスを利用するにはポイントがあります。それは先得運賃などの格安運賃系ではファーストクラスの予約が取れないということです。
ファーストクラスを予約するには、「普通運賃」「株主優待運賃」「特便割引」で予約する必要があります。
しかし、ファーストクラスの運賃はとても高いです。この中で利用しやすいのは株主割引の30900円ですね。ただし別途株主優待券が必要です。
そこでよく利用されるのが特便割引です。特便割引を利用した場合の運賃はこちらです。ただし翌年1月分は未発表のため、2018年10月の運賃です。
特割引21で、便を選べば25,400円とかなりお安くファーストクラスに搭乗することができるんです。なお、特便1は前日まで、特便3は3日前まで予約可能です。でも高いですよね。そのためJALのJGC修行では、株主優待割引が特便割引21のほぼ2択ですね。
株主優待が使いにくいJAL
ANAとJALでは様々制度が異なりますが、JALのJGC修行においては、株主優待割引運賃が少し使いにくいです。
その理由ですが、
①搭乗時ではなく購入時に株主優待券が必要
②株主優待割引運賃の座席制限が厳しい
③株主優待券の値段が高い。
④特便割引21との価格差が大きい
⑤予約開始時間が一緒なのでワンチャンス
以上の4点、少し詳しく説明しますね。
①購入時に株主優待券が必要
航空券はまず予約をして、予約後3日以内に航空券を購入、そして搭乗日を迎えます。
JAL、ANAともに株主優待番号をネットか空港で登録する必要がありますが、登録期限が異なります。
ANAの場合、株主優待券の登録は、搭乗当日まででOK。極端な話、空港で乗る前でもOKです、予約から登録まで数ヶ月あるので、オークションや金券ショップでゆっくり探すことができます。しかしJALの場合、予約後、購入までに優待券を登録する必要があります、猶予は3日間。そのため急いで株主優待券を手に入れる必要があるのです。
②株主優待割引運賃の座席制限が厳しい
ANAの場合、プレミアム株主優待割引運賃とプレミアム運賃(普通運賃)では、購入できる座席区分は一緒です。しかしJALの場合、ファーストクラスに空席があっても購入できないケースがあります。これは普通運賃で購入する人を優先的に割当して、株主優待運賃で購入できる座席数を制限しているからです。具体的には特便割引21や往復割引などと一緒。場合によっては、18席中2席程度しか販売しないケースも有り、さらに特便運賃で購入が埋まるとそれで終わり。買えないことも多いです。ただしANAも今後は株主優待運賃に座席制限を設けるとのことで2019年からは同じ状況になるかもしれません。
③株主優待券の値段が高い
JALのほうが株主優待券の相場は高いです。ANAが安いときは3000円程度なのにJALは5000円程度。高いときは7000円程度と1.5倍位流通価格が高いんですよね。
④特便割引21との価格差が大きい
ANAはスーパーバリュープレミアム運賃も値上がりをしたため、株主優待運賃と値段差がそれほどありません。しかしJALの場合、特便割引21の設定運賃が安いケースが多いんですよね。
⑤予約開始時間が一緒
ANAはプレミアム株主優待運賃は355日前から毎日予約が開始されますが、スーパーバリュープレミアム運賃は半年ごとの一斉発売。スーパーバリュープレミアム運賃で買い逃した場合も株主優待運賃で購入できますが、JALの場合は株主優待運賃も特便割引21も同じ発売のタイミング。どちらか一度しか選べません。
コスパ良好で2019年JGC修行も主流は「特便割引21」
結果的にJALのJGC修行では特便割引21が主流となります。そしてこの予約開始は2ヶ月前のため、実際のJGC修行のチケット争奪戦は11月からとなります。また、現在運賃も発表されていません。例年通りなら1月は比較的安価に搭乗できるのですが、ANAのプレミアムクラスも値上がりしていますし、羽田ー那覇便のファーストクラスの人気がものすごく高く、混雑も激しいため、予断は許さない状況。
ANAの場合、羽田−石垣とか那覇−伊丹にもプレミアムクラス設定があるので修行僧がバラけるのですが、JALのJGC修行の場合、長距離でファーストクラスの設定が羽田ー那覇しかないため、人気が集中するんですよね。しかも一便あたりの設定席数もJALのファーストクラスは少ないです。777の場合、ANAは21席、JALは18席など。
JGC修行で先得運賃を使うケース
今回販売開始となる先得運賃は、ファーストクラス利用ができないため、JGC修行の主流ではありませんが、運賃はお安いので、便を選べばお得です。また普通席で予約してクラスJやファーストクラスに当日アップグレードするという手段もありますが、当日アップグレードは所持するステイタスで優先順位が決まりますので、ステータスを所持していないJGC修行僧はほとんど期待できません。
じつはJGC修行のライバルはJGC修行僧ではなく、ダイヤ(JGCプレミア)修行僧です。JGCよりも更にハードルが高いダイヤモンド会員は最大2年しかステイタスを保持できないため、定期的に修行を繰り返す必要があります。このダイヤモンド修行僧は、すでに、制度にも詳しいため、強力なライバルです。(というか普通はかないません)
こうしたダイヤモンド修行僧は、すでにラウンジも利用できますし、上級ステイタスを持っているためキャンセル待ちなどに強いため、先得運賃を修行で利用します。
また、JALのファーストクラスは最高の空間ですので、もし修行をお考えならば11月の特便割引の予約を頑張ることをおすすめします。
ということで、私も今回の先得販売に関してはスルーします。2019年のJGC修行の具体策については、10月下旬ころからの検討ですね。