雨金祭りに学ぶイオンカード祭り攻略法【アメックスゴールド祭り再来!?】

イオンカードのキャンペーンがものすごく大きな反響ですね。
クレジットカードのキャンペーンとしては20%と高い還元率かつ上限も10万円と高額。
今回のキャンペーンは、過去最高ともいわれるクレジットカードキャンペーン「アメックスゴールド祭り」に次ぐ大型キャンペーンとも。そこでアメックスゴールド祭りを教訓に「イオンカード祭り」の攻略法を考えます。

イオンカード祭り(令和元年夏・イオンカード入会キャンペーン)とは

7月1日に発表されて話題沸騰のイオンカード入会キャンペーン。公式ページはこちら

7月1日以降の入会者に対して、10万円を上限に月末利用分の20%をキャッシュバックで還元するというもの。

特に
・景品表示法上の上限である20%という高い還元率。
・上限額10万円と高額な還元額
・公共料金や電子マネーチャージを除く幅広い対象
・バーコード決済でなく、クレジットカード決済全般が対象

ということで、近年まれに見る大型キャンペーンということで話題沸騰です。

話題のPayPayやLinePayのようなバーコード決済のキャンペーンは利用できるお店が限定的。その点イオンカードの今回のキャンペーンは、ホームセンターやディスカウントストアなど、幅広い店舗、そして楽天やamazonなどのネット通販でも利用可能です。
そのため、10万円の上限金額までも使いやすいキャンペーンということで一大祭りとなっています。

過去史上最大の入会キャンペーンだった「アメックスゴールド祭り」とは

クレジットカード会社の入会キャンペーンとして、過去最大級の盛り上がりを見せたのが、2016年の6月から8月にかけて開催された、アメリカンエキスプレス・ゴールドカードのアメックスゴールド祭り(雨金祭り)でしょう。
これは、アメリカンエキスプレス・ゴールドカード(アメックスゴールド)の新規入会者を対象に公共料金を1決済するたびに2000円分のポイントを無制限に付与(途中から上限60,000ポイントに変更)するというとんでもないものでした。

アメックス(当初) アメックス(途中) イオンカード
対象 公共料金 公共料金以外
特典 2000P/1件 20%還元
上限 なし 60,000P 10万円

このキャンペーンが話題になったのは、「公共料金等」には、一般的な公共料金である「東京電力」「東京ガス」「水道会社」などに加え、プロバイダーの利用料やネット配信業者までが含まれていました。
当初は電気代やガス代の決済でせいぜい10,000ポイント程度が付与されるくらいでしたが、しかし、ネット配信業者の利用では、1決済あたり100円程度(U-NEXT等)の個別番組購入にも適用されることが判明。その結果、個別番組を数十から数百も購入して、数十万ポイントを得る人たちも現れたのです。しかしある日突然、キャンペーンは打ち切りに。
これが、過去最大級規模のアメックスゴールド祭りでした。

様子見でリスクを軽減しようとした結果、祭りに参加できなかった人多数

アメックスゴールド祭りも、当初は「莫大なポイントが付与されるかもしれないけど、そんなことはないだろう」という不透明な状況でした。その微妙な段階で入会に踏み切った人は「上限なしの入会キャンペーン」が適用となりました。

その時点では実際には半信半疑で様子見状態の人も多かったのですが、その後検証が進み「実際にポイントが付与された!やり方によっては莫大なポイントが手に入るぞ!」という情報が拡散すると、アメックスは突如アナウンスなしで入会キャンペーンの特典を「上限なし→上限6万ポイント」に変更しました。

様子見をした人や拡散した情報をもとに入会した人は上限6万ポイントのキャンペーンが適用になったのです。しかし変更前に入会したユーザーは上限なしのキャンペーンが適用です。ようするに、条件が不確かな状況でもリスクをとって突撃した人は上限無制限のキャンペーンが適用になる恩恵が受けられました。一方で、様子見たり後から来た人は完全に地団太を踏んだのでした。

今回のイオンカードのキャンペーンでも、10万円の高額キャンペーンです。早々にキャンペーンへのエントリーが打ち切られたり、条件が変更になる可能性があります
「そのうちカードを作ろ、エントリーは後でいいや」なんていうと乗り遅れる可能性がありますよ。

ツイッターやブログでは「善意の情報提供」はない。

様子見で入会キャンペーンに乗り遅れた人たちに加え、せっかくキャンペーンが適用になったのに、ポイントをあまり獲得できない人たちもいました。今回のイオンカードでは、「キャッシュバックの対象外は何か」「指定された期間内に請求される」がキャンペン攻略のポイント。そのため随所で怪しげなものを含め、情報が飛び交っています。
アメックスゴールド祭りは公共料金1決済あたり2000ポイントが付与されるというものでしたが、この時もポイントは、「何が公共料金に該当するか」「請求のタイミングはいつか?」などでした、ポイントは全く一緒です。

アメックスゴールド祭の最初の時期は、「どういった請求が公共料金に当たるのか」が明確ではなくまだ手探りの状態。その段階で、ポイントが付与される可能性があるものに対し、自己責任で多額の決済を行っている人もいました。
キャンペーンが中盤に入ると自己責任で多額の決済を行っている人たちから、「U-NEXTなら108円の番組を購入するだけで2000円分のポイントが付与される」という確実な情報が出回りました。

効率的にポイントを得ようとして、ぎりぎりまで情報を待ってた人たちは、この情報に歓喜!キャンペーン中盤以降になって初めてポイントゲットが確実な情報を得て嬉々としてU-NEXTでの決済を開始しました。しかしこの動きに気付いたアメックスは対策として突如キャンペーンの打ち切りを発表し、キャンペーン中盤以後の決済分については、ポイントの付与を行いませんでした。
結果、情報がない序盤に決済を行った人は大量のポイントが得られました。一方で中盤以降に「確実にポイントゲットできる」という情報をえてから決済を行った人たちは結局ポイントは得られず多額の請求だけが残るのでした。

ツイッターやブログでお得な情報を拡散するのは、「情報が利用しつくされたタイミング」や、「アクセス数増加のために拡散」などです。アメックスゴールドキャンペーンでも本当にお得な情報は中々拡散されませんでした。今回ライバルも多く、結局有利な情報はあまり流れてきませんよ。

特に今回のイオンカードのキャンペーンはこれから始まるため、誰も確実な情報はもっていません。「裏技」として一般に拡散している情報は確実にイオンクレジット側にも伝わります。やっぱり自分で工夫して考えるか、決して拡散しないクローズドなつながりで情報交換するしかありません。

ただし、今回は上限が10万円です。自身がキャンペーンでキャッシュバックを得るよりも、センセーショナルな見出しなどでブログのアクセスアップを狙う人もいると思いますが、結局そういった情報は拡散希望で流されるため、間違いなくキャンペーン事務局側に伝わってしまいます。

こういった意味でも単純にブログやツイッターを頼りに同じ行動をとることはおすすめしません。

免責事項は魔法の言葉

イオンカードの入会キャンペーンについては、web上でも下記のような記載があります。
●本キャンペーンは、対象カードのご入会・ご利用状況により予告なく変更・終了する場合がございます。その際はキャンペーンページ(当社ホームページ)にてご案内いたします。
●(キャッシュバックの)対象外項目は予告なく変更となる場合がございますのであらかじめご了承ください。

入会キャンペーンは予告なく変更・終了されるということ、そしてキャッシュバックの対象外は予告なく変更となるという2点です。

実際にアメックスゴールド祭りでは、コールセンターに確認するとキャンペーンの対象期日を教えてもらえたにも関わらず、突然キャンペーンが打ち切りとなり、付与されるはずのポイントが付与されませんでした。
これらについて、アメックス側は、免責事項を示しながら突然の終了を正当化しました。
残念ながら企業の販促キャンペーンは、企業側が強く、消費者としてはコールセンターに対して抗議する程度しか方法がないのです。

アメックスは通年でキャンペーンを実施しており、アメックスゴールド祭りは特段大型のキャンペーンを予定されていたわけではなく、単純に設定条件を誤って、予想もしていなかった大きな反響が起きたとされたいます。そのためキャンペーン予算がなくなり、途中終了となったと思われます。
キャンペーンの中盤に申し込んだ人たちは、当初予定のポイントが付与されず、1万ポイントが付与されるだけの相当強引な打ち切り方法でした。
そのため、一部のユーザーは国民生活センターに被害を訴える状況に。報告書はこちら
(平成29年度第一回 22.クレジットカードのポイント付与に関する紛争(1)(2) )
ここでもアメックス社は「免責も記載しており、一律ポイント付与も行った。そのため解決済み。これ以上の和解の話し合いには応じない、訴訟してくれれば応訴する」と強気の見解を示しました。
コールセンターでらちが明かない場合は、国民生活センターなどに相談するということもできますが、最終的には訴訟など、法的な手続きを取らないと難しいでしょう。まぁ企業の法務部門が対象となるとどうにもならんはずですが。

コールセンターは当てにならない

「コールセンターに聞いたところ○○は対象だということが判明!」といった情報の拡散も見られます、ただ、アメックスゴールド祭りでも「コールセンターの言っていることはほとんど当てにならない」というのが現実でした。コールセンターも「キャンペーンがいつからか?」などFAQに対しての答えは出てきますが、「○○を○○払いした場合はキャンペーンの対象か?」といったマニアックな情報は、コールセンター側もわかりません。コールセンターで答えられない質問に対しては、上席や担当部門に確認しますが、そもそもコールセンター経由の質問が正確に伝わるかが微妙なところです。結局担当者によって違うことを言われることも多々あります。

さらにイオンクレジットのコールセンターのスタッフはアメックスのコールセンターと比べても、専門性が低く裁量も低いと感じます。また、随時キャンペーンの条件が変更になることが免責で記されている以上、言質を取ることにたいした意味はありません。正直今の段階で、「コールセンターがこういった」っていう情報をうのみにしてもいいことがないと思います。

古事記に正義はないので、ごね得はあり得ない

今回の、イオンカードのキャンペーンでは、櫻坂ともコラボした大規模なキャンペーンです。そのため、あまりにも早い途中打ち切りはないと思われます。
しかし、想定外の反響によって、キャンペーンが突然終了したり、対象外項目が大幅に変更になった場合、イオンカード側に責任は生じるのでしょうか?

アメックスゴールド祭りの事例を見ても、残念ながら入会キャンペーンを途中で終了したとしても法的な問題はなさそう。事前にキャンペーン変更の可能性について免責の記載がされていますし、年会費無料のクレジットカードなので、実害は発生しませんです。
先に紹介した国民生活センターに相談したアメックスユーザーも、「実際には視聴しない動画をポイント目的で21万2175円分購入した」というもの。これについてはキャンペーンページに記載があります。
●当社が不適当と認めた場合等、キャッシュバック対象外とさせていただく場合がございます。

こうした「キャッシュバックのために本来不要だった商品・サービスを購入した」と言うキャッシュバック目的の購入では、注意事項で記載がある項目に該当するものと思われます。

「高齢者が店頭でクレジットカードの勧誘を受けて、キャッシュバックが受けられると思って買い物をしたが、事前に説明を受けていたキャンペーンが適用にならなかった」という場合は、マスコミや株主総会等で批判を浴び、道義的な責任を追及される可能性はあるかもしれません。ただし、「キャッシュバック目的で、当初対象外と記載がなかったギフト券50万円分を購入したが、後日対象外にされた」という場合はどうでしょう。誰がどう考えても不適当な利用方法です。
株主も世論もイオンの味方ですよね。

まとめとイオンカード祭り参加の心得

イオンカードは、7月1日以降の発表以来、話題が沸騰しています。その分情報も錯綜しています。今回注目されているのはイオンカードのコールセンターに問い合わせをしまくっている人たちがいること。そのため、まだキャンペーン開始前にもかかわらず、amazonギフト券がキャッシュバックの対象にならないと明言されたりと、裏技的な手法がどんどん封じられています。

こうなると結局今の段階で、「d払いが対象になるとコールセンターに確認した」などと言う情報は何の意味も持ちません。「キャッシュバック対象はあくまでも一例であって今後変更になる」旨を説明しているため、従来対象と説明をしていたd払いが対象外となったとしても何も問題はありません。
「今のうちに言質をとっておこう」とか「メールの文面を残しておこう」という行為も意味があるとは思えません。アメックスゴールド祭りの時も個別交渉は一切やっていません。彼らは特別扱いの前例を作る危険性を承知しているはずです。誰がどこで拡散するかは分かんないのですから。
まずイオンカード祭りへの参加は、自己責任ということを強く意識しましょう。

その1 イオンカードはさっさと作るべし

アメックスのキャンペーンでもまず最初に入り口(キャンペーンに内容・参加)が封じられました。そのため、現行のキャンペーンに参加するにはできる限りはやくイオンカードを作成することが必要です。特に週末にかけて、莫大な入会希望者が殺到する可能性がありますので、できる限り早くイオンカードを作成することをお勧めします。

その2 順当な使い道をまず考える

こうしたキャンペーンでは、20%還元がされない可能性も視野に利用するのが着実です。そうはいっても、10月からの消費税値上げに向けて、今のうちから購入品目を考えていくのがおすすめですね。
私は自動車の点検・バッテリー交換、コストコでの買い物に加え、今からAmazonではほしいモノリストに追加するなど購入品目を検討しています!

その3 お得な商品は自分で発掘!

Amazonギフト券や、プリペイドカードへの入金など、ネットで話題になっているものについては、早々にキャッシュバックの対象外となるかと思われます。また、仮想通貨やFX代金は、クレジットカードで入金できるものもありますが、こちらも対象外になる可能性が高いです。
そして、今回対象外か否かの判断は10月のキャッシュバック判定時に行われると思われます。利用状況や内容をイオンクレジット側が十分に確認する時間があります。
そのため、今回のキャンペーンでは、ネットで噂になってしまうと、キャッシュバック対象外とされる可能性が高くなります。そのためには自分で発掘するしかありません。

その4 キャッシュバック対象となるポイント

ここでポイントになるのが、イオンカード側は、利用者が購入した商品が何かを知ることができるのか?ということ。
街中の店舗で見かける、レジとクレジット端末が分離したシステムに関しては、店員はクレジット端末に金額を入力するだけ。レジと連動していないので客がタバコや酒類を購入したのか、通常の食品を購入したかはわかりません。なので、こういった店舗でプリペイドカードなどが購入すれば対象外とは判断できなさそう。一方でJRの回数券などは大量購入するとクレジットカード会社から目をつけられるという話もあります。

さらに、Amazonなどがオンラインでクレジット会社にどういったデータが送られているのかはわかりません。自分に来ている明細を見ると、AMAZONギフト券の購入も、そうでない商品も「amazonドットシーオージェーピー」としかデータが送られていないはず。そのため「ギフト券購入」をイオンカード側が判別するのは難しいと思われます。その辺はどうなるかってところですよね。

なお、怪しい取引に関しては一番簡単なのは、店舗丸ごと対象外にすること。おそらく海外FX業者や、仮想通貨会社などは該当請求が丸ごとキャッシュバックの対象外になると思われます。

なお、d払いについては現在のところ、対象との回答があるようですが、対象外とされたサイトの商品をd払い経由で購入することが可能。こうしたことから、結局対象外になるのではないかと私は考えています。

その5 問い合わせ厳禁!

そんなわけでこうしたキャンペーンについては、「適用されたらラッキー!」くらいの覚悟で臨むことが肝要です。抜け道をつくキャンペーン攻略をしておきながら、残念ながらコールセンターに過度な問い合わせやクレームを行うケースも多いようです。
そのような指摘はコールセンターに負担をかけるだけで誰も得しませんよ。

ちゅうすけ
メルカリd払い!外貨購入!コストコのプリペイドカードとかってあfじゃおけうfふじこ
ネズ子
こらっ、ちょっとちゅうすけくん!!余計なこと言わないの!

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